病院の業務改善と渋谷の老人

umitanuki2005-11-19

今日ははるばる伊勢原まで病院にいってきた。


前回きたのはもう2年前で、古い記憶がよみがえる。
そのときは病院のサービス・対応がひどく、もともとの病院嫌いに輪をかけて嫌いになったのだが、今回は土曜日で空いていたせいもあるが、結構サービスが行き届いていた。


病院も業務改善しているのね。そういうことしないと生き残れなくなってきたのかな。と勝手に思う。


伊勢原は山に近い。空気がうまい。


そこから風の吹くままに渋谷へthrough R246。用事はない。ただぶらぶらした。ひとりで。


渋谷の交差点でタバコを吸っていたら、81歳という老人に話しかけられた。最初はどうせボケているのだろうと思ったが、話を聞いているとかなり鋭く賢い。80年代のバブルは実はバブルではなくて、国が仕掛けたねずみ講なのだという事実を論理的にわかりやすく話してくれた。何でも新潟で鉄屑屋をやって一財産築いたのだがバブルで株に手を出し今は8000万ほど損しているがもう少し値があがったら売ろうと思っていて、2人ほど養子をとったが鉄屑屋の跡取をしてくれるという約束をすっぽかされ東京と神戸で働いてしまって新潟の工場の土地は鉄筋コンクリートのマンションを建てたから買い手がいないし親父さんが鉄工所に手を出して散々な結果に終わって今は新潟に独りでいても仕方がないからこっちに一億ほどの土地を買って住んでいるのだという。で、なぜそんな老人が渋谷のど真ん中にいるかというと、代々木公園とか日比谷公園とか散歩するのが好きらしい。


そんな波乱万丈の人生を送りながら、なぜか笑顔はとても素敵だった。素敵な笑顔で文字通り口角に泡を飛ばしながら経済とアメリカとサービス業と製造業とインターネットと金本位制と日本における土地の評価額すなわち固定資産税制について、喋りまくっていた。


キューバには偉大な音楽家のじいさんがいるが、日本には偉大な実業家のじいさんがいる。