シリコンバレーに行ってきた

umitanuki2007-06-16

仕事をサボって1週間ほど西海岸で遊んできた。
最近は特定のこと以外の記憶力が貧弱になっているので、忘れないうちにダイジェスト形式でまとめておきます。

・Why?
きちんと説明すると長くなりそうだけどつまりは野球選手がメジャーリーグを観に行くような心境で。
あと、やっぱり自分の将来のことを考えるというのは現在の自分を変えてくれるから。

・Who?
大学の先輩がバークレーに留学中なので大変お世話になりました。

・What & Where?
UCバークレー、サンフランシスコ市街、Google本社、スタンフォード大学に行きました。

・How?
いつものようによく歩いていました。シリコンバレースタンフォードは車がないと大変ね。


というわけで、4日のわりにはかなりたくさんのものを見ることができたわけですが、殊更自分盛り上がったのは、スタンフォードかな。

何がすごいって、まずその大きさ。GoogleMapsでも確認してたけど、実際に訪れてびっくり。敷地の入り口に「Welcome to Stanford Univ.」っていう垂れ幕があってから、2kmぐらいドライブウェイが続いて、ようやく講堂らしき建物やら教会やらがあって、ちょっとした世界遺産ですよ。ていうかタージマハルよりは全然でかいしきれいだしよくできてる。見た目だけじゃない。たとえばHewlett & Packardの両人の名前がついた建物があるし、Medical CenterのEmergencyにはヘリポートがあって実際に目の前でヘリが到着した。ショッピングセンターも付いてるし。学費が高いだけのことはあるな、というか引退したらここで勉強しながら生活したいと思ってしまうような大学でした。
今までMITとかBoston Uinvとか、いくつかアメリカの大学も見たことはあったけれども、Stanfordは別格という気が。もうね、アメリカと日本を比べたりしちゃいけませんよ。比べるということ自体が間違ってる。日本の大学からはGoogleみたいな企業は絶対に生まれないだろうなと思う。Stanfordだから生まれるのです。

Googleオフィス。Mountain Viewの駅からは歩かないほうがよいと思います。というか普通は車でいくのだろうけど。日曜日だったせいもあってほとんど人もいなかったしランチも食べ損ねましたが、歩いているエンジニアを捕まえて道を聞いたりしました。「日曜日だからピアノを弾きに来た」という、Paulってやつで、後で調べたら割とまじめなエンジニアだってこともわかりましたが、身元不明のこのアジア人を見ても驚かずにすぐにメールアドレスを交換してくれて、後日向こうから「Googeキャンパスはどうだった?」って連絡をくれた。社風が徹底されているなあ、という印象。ただ、Google自体はランチがタダっていうこと以外は、そんなに腰を抜かすような雰囲気はなかった。まわりのオフィスも似たような雰囲気だったし、日本人がGoogleオフィスに対して「すげえ」って思っていることの半分ぐらいはシリコンバレー企業では常識の範囲内なのではないかと思う。むしろ、翌日Stanfordを訪れて、StanfordがGoogleに強く影響を与えているんだということを実感してStanford万歳みたいな。マンセイみたいな。俺はアメリカ国粋主義者みたいだ(汗

何ってまあ難しいことは全部おいといて、お天道さまが輝いているっていうのがいいねぇ、西海岸は。それでいて、バークレーなんかは寒いぐらいなんだから、元気が出るというかそりゃ飯もうまいですよ。素材がね。ナスの実の締まり方とかパプリカの甘みとか、アジア料理を作るにはもってこいの野菜の産地ですわ。それだけでね、西海岸から戦争の匂いなんかしないのも当然だなって思うわけです。梅田氏が楽観的だ、って話を前にここで書いた気もするけど、それはベイエリアの気候そのものなんだなってことです。そんな気候にスポイルされずにイノベーションを起こし続けているんだから、やっぱりすげえなあと。俺だったら毎日寝て暮らすのにな、ってそんな絶望感に襲われました。

そんなこんなでまだまだ日本でやるべきことがたくさんあるのですが、日本のウェットなビジネスと逆グローバライゼーションみたいなセンスで一生終わるつもりはないので(それらはとても日本的で時に切ないほど愛しいのですが)いつかはどっか他の場所で働きたいと思うこと、また働けるのではないかと思えることだけで、今の仕事への身の入り方も変わってくるってもんです。