10年後の復讐。

日中はちゃんと仕事してますよ、仕事してるんだけどなあ。。。帰ってきて寝ようとすると頭をもたげるマクロ経済。そう、ストーリーなんですよ。はっきりいって俺にとって金融市場の混乱と信用収縮なんて実はどうだっていい。what will happen to me.

で、前々から気になっているのは為替なのですが、特にドルに対する違和感。その違和感をなんとなくつつくのがこの記事。

もうインフレは避けられない。 : Espresso Diary@信州松本

(引用注:米国長期金利があがらない理由を)私は、新興国の貿易黒字の急増が原因だと考えてきました。中国や産油国で増えている外貨準備が、米国債の買いへと向かい、それでアメリカの長期金利が抑えられがちになっているのではないか、と。最近はグリースパン氏も、「米国に流れ込んでいる資金は、新興国の貯蓄」で、それが一時的な流れだと指摘するようになっています。

ここまで株価が急落しても、アメリカの長期金利(10年)は4.7320%の水準を保っています。「質への逃避」を強める資金は、もはや米国債に一辺倒ではなく、円という通貨にも逃げ込んでいる。だとしたら、円という通貨の行方には、誰もが注目せざるを得ない。

でぐるぐるWeb巡りをした結論は、「アメリカには何があるのか」。だってさ、考えてくださいよ。ダイムラーGMという巨頭がへばり、ウェスチンハウスは東芝に買収され、ウォールマートは赤字、元気があるといわれているのはiPhoneAppleとかGoogleとかですけど、Appleはともかく、Googleだってなんだかよくわからない。本当に広告収益だけでそんなに企業がバンバン買収できるもんなんですか??あとはウォールストリート。そのウォールストリートが地雷を抱えちゃったっていうんじゃ、あとアメリカに何があるんだろう、って思うわけです。あくまで外から見た感想ですが。

じゃあそのアメリカを誰が支えているのか。
http://tameike.net/pdfs7/tame362.PDF
世界の外貨準備高は3兆ドルに上るそうで。350兆円以上ですか??国が買えますね。

10年前、アジア通貨危機。大量投下されていたファンド資金が一斉に引き上げて地獄を見た太平洋の人々は、その教訓から今はがっぽりお財布にドルをためています。ここからは妄想ですが、サブプライムローンでいよいよアメリカに何もなくなり、株・債券に投資していたマネーが円に流れたりすると、アジアの国々は「オラの稼ぎがなぐなっちまう」とばかりにドル→円 and/or ユーロという移動が始まり、加速度的にドルが下がったりして。ちょうど10年前の真逆の関係が成立しちゃったりしないかしら。

よくわからないんです。本業じゃないから。ファンドって誰??そんなにカネもってんの??そんなマネーより、外貨準備高というマネーの方がよっぽど自分には現実味がある。円キャリーの解消とかいったって、3兆ドルもねーべ。


でも、よくよく調べてみると、新興国の方々はやっぱりリスクに敏感なのかねえ。
http://www.imf.org/external/np/sta/cofer/eng/cofer.pdf
世界トータルですが、2007年現在すでにユーロ残高では新興国の方が持ってるんですね。

結論。アメリカは巨大だしそんなにすぐに何かが変わるわけないし何より移民の国だからとりあえずいろんな奴に会いに行くにはやっぱりアメリカかな、と思うのですが、それにしてもこんな状況だとむしろ、シリコンバレーに行くより越後湯沢あたりでインバウンド(海外からの旅行者)向けのトラベルガイドとかやった方が自分のためにも国のためにもいいのかなあ、なんて思う今日この頃。