時代を変えるソフトウェアを書きたい
日曜日も夜から仕事をしていたら悲しいを通り越していろいろなことが許せなくなったので、腹いせに朝早く会社に行って前々から実装しようと思っていたPythonの転置インデックスライブラリを書いてやろうかと思い、午前帰宅で始発を待っていた。ところが風呂に入りながら読んでいた中島聡の↓がおもしろ過ぎて、始発どころか気がついたら朝です。普通に朝です。寝るの忘れた。
すでに他のブログなどでも触れられているので一般的な内容は譲りますが、自分が大好きなのはやはり古川氏との対談。前にもこの日記で書きましたが、アスキー、マイクロソフト日本法人、Windows、Internet Explorerといった、時代の節目にあって、それを個人の力でやり遂げた人たちがいるわけです。
たとえばWindowsって今でこそマイクロソフトの代名詞ですが、最初はマイクロソフト社内でも冷や飯食いの存在で、Cairoというエリート集団のプロダクトが先行していたらしい。だが議論ばかりでちっともモノが出てこないCairoプロジェクトに業を煮やした中島氏が、仕様書も書かずにWindowsの動くベータ版を持って行って会議に臨んだところ、ビルゲイツの鶴の一声でCairoはその場で取り潰し。今から思えば、それで時代が動いたわけで。
退屈な仕事とかいって言い訳しているばわいではない。時代が変わる場所を、時代を変える人を、時代を変える瞬間を、探さなければならない、と本書を読んで痛感してしまった次第であります。