エロ目ジェネレータのその後

年明けに公開したエロ目ジェネレータですが、連休直前にYahoo!ニュースからリンクを張られ、大変なことになっていました。どのように大変だったかというと、こんなかんじ。

注)このAnalyticsの画像はこの日記のものなので、必ずしも本体のアクセスとは連動していません。

Yahoo!のポリシーかなんだかは知りませんが、パーマリンクみたいなものはないみたいで、今はその紹介記事は存在しません。
流れとしては、ザイーガで紹介2chあたりでモロ画像へのリンク→Yahoo!みたいな感じです。結局のところ、アダルトな画像の力は絶大です。
500円のさくらのサーバではさすがに耐えられなかったようで、すぐさまサーバが音を上げました。サーバの負荷というよりも、これはMaxClientsみたいのがユーザごとに割り振られているのでその上限に達したというところみたいです。まあ500円では仕方がないか、ということでそのまま放置してもよかったのですが、専用サーバも含めグレードアップを検討。その結果、今はAmazon EC2に落ち着いています。

EC2を選んだ理由として、

  • 即日から使える
  • 専用サーバなのでモジュールが自由に追加できる
  • 専用サーバなので負荷の上限を自分で決められる

というあたりでした。一般なレンタル系専用サーバでは、サービス開始まで1週間ぐらいかかるみたいです。ただ、見落としていたポイントがあって、

  • EC2からの転送料は従量課金制

なのでした。というか気づいてはいましたが、重大な問題だと思っていませんでした。ところがエロ目ジェネレータはランダムで表示される小画像の一覧をサムネイル化(リサイズ)していなかったため、これが結構応えてしまって、一時はサーバインスタンスの課金を上回るペースで僕個人の財布を直撃していたのでした。つまり、画像をたくさん転送するのでお金がかかりまくる、ということですね。
そんなこんなでロジックを修正したりしているうちにあっという間に連休は過ぎ去り。その週末には大阪の朝のテレビでちょろっと放送されたそうな。もちろんテレビがない関東の一家庭の我が家では見ることはできなかったわけですが、その翌週に大阪在住の大学の友人とたまたま会う機会があり、そんな話をしていたところ、「あ、オレそれ見たわ」という反応。あー、それそれ、オレが作った奴。んなわけで意外なところで見られているわけでした。その週はMixiあたりでも反応があって、去年流行った「脳内メーカ」と比較されたりしているのにびっくりしたり、あからさまな公序良俗に違反する画像を削除したりして遊んでいました。まさか脳内メーカと比較されるとは思いませんでしたが、テレビ等のメディアの文脈からいくとそういうことになるのでしょう。なんというか、そうなってくるともはや作り手の元を離れてエロ目ジェネレータが独り歩きしているような感覚があります。テレビに出たのはオレじゃなくてエロ目ジェネレータですからね。
ただ、こうして世に出してみると、「晒す」ことの大事さはよくわかります。これだけ反応があるとは思っていなかったものの、こうして晒すことで多くの人に見てもらえることは、純粋に作り手として嬉しいものがあります。別業界の友人からは、「特許でもとっとけ」と冗談交じりに言われますが、エロ目ジェネレータ自体は大した技術があるわけではありません。すごいのはOpenCVなので。しかしこういうわかりやすい形で「最近の技術はここまでできるようになっている」ということを一般に伝えることは大事だという気がしました。デジカメなんかでも顔パーツ検出が流行っているようなので、技術に疎い人でもなんとなくわかっているのかもしれませんが、こうしてシンプルなネタのかたちでただの凡人でもこのぐらいのものが作れるということを伝えられたのではないかと推察している次第であります。

あ、とはいえエロ目ジェネレータは完全に赤字です。僕のポケットマネーによって成り立っています。そろそろメンテナンスもめんどくなってきました。どなたか買い取って頂ける方がいれば、ソースコード付でお譲りします。メール頂ければ価格は応相談。そんな人いるのか。

因みにこれまでのメディア紹介は、雑誌×2、テレビ×2という感じです。テレビのもう一つの方はまだ放送していないみたいですが。ご丁寧に許諾依頼のメールくださるのですが、基本的にインターネットなのでご自由に紹介してください。まあお知らせを頂けるとこっちも気づけるので嬉しいのですが。

最近のお気に入りエロ目たち。思っても見なかった種類の画像をアップする人もいて、なかなかおもしろいです。