たまには秋葉原

神田明神祭り

仕事もひと段落ついた(気がした)ので、オフィスに行く前に秋葉原までいってみた。
この季節のバイクは気持ちぃー

あいかわらず秋葉原はエネルギーと後ろ向きに満ち溢れていて、とても楽しい。3年前は秋葉原にまったく関係のなかった人たちが増えたのは残念なことだけれど、この町はおそらく彼らをも飲み込んでこれからも成長していくに違いない。その表れが、駅前のビルであったり、秋葉原(の電気とは関係のないオフィス)に就職する友達がいるということだ。

もっとも刺激的なのは秋月電商。電子おもちゃ系の、とくにPICやらARMやらH8やらのデジタル系が増えた様子で、「これ5V?違うでしょ?」「いえ、5V対応ですよ」「ベーシックインタプリタは?」「もちろんです」というような不思議な会話を聞いているだけで楽しい。ソフトウェア屋さんとしてはとても興味がありつつ今一歩踏み出せないこの領域。でもいつかは必ずやらなければならないと思う。それが、日本的エンジニアリングのプライドだとも思う。

プライドといえば最近はキューバのことをよく考える。キューバのミュージシャンたちは、いやミュージシャンだけでなくマレコンを歩く全てのキューバ人は、己と己の文化についてとてつもないプライドを持っている。それは、六本木のキューバ料理屋「ボデギータ」のオバサンもうなずいていた。アメリカ人の虚栄心・主張ともちがう、ヨーロッパ人の他人を見下すのとも違う、アラブ人のみんな友達とも違う、中南米人のどうせ俺なんか、とも違う、キューバのプライドとはいったい何なんだろうと思う。少なくともそのプライドの一部を成している音楽とエンターテイメントについては、もう絶対に勝てないという気がした。だから、日本に生まれた日本人は、日本人にしかできない芸当でキューバ人を絶望させたいと思う。

話は戻って秋葉原は、日曜日のせいもあってメイドの嵐。歩行者天国から裏路地まで、ピンクに白に黒、それに群がるオタックたち・・・だけではなくなんか田舎から出てきたみたいなご家族ご一行もメイドに道案内されてますけど・・・と思えばこっちではすでに夢の世界へ行ってらっしゃる厨房(高校?)。店の前で「またね(はあと)」とか言われてくらくらきちゃってます。んーこれはもはや公衆の風俗ですな。

ところが秋葉原という町、浅草・上野と並ぶ下町であることはご存知の通り。「世界のElectricity market」と呼ばれるこの町も、神田明神の祭りごととなりゃ、地元のおっさんたちが威勢のいい声を上げて半被に猿股(?)で神輿を担いでくる。若いねーちゃんも男勝りに仕上げて出てきて、酒に顔を赤くしてる場合じゃねえ。
そのすぐ脇を、メイドが通り抜けたりして、それを写真にとる外国人。秋葉原は六本木に告ぐカオスだね、こりゃ。


んなわけで最近はまったり。ウェブ進化論を読んだりしています。ベストセラーってのはどうも気に食わないのでいつも話題がさめたころにこっそり読んだりしているのですが、たまたま手に入れたので読んでみたところ、やっぱり面白いです。自分はヒッキーのせいか、「あちら側」の倫理がよくわかるし権威とかクソくらえなのでこれからの時代がとても楽しみなのですが、GoogleWeb2.0については少し違和感を覚える内容でもありました。

とにもかくにもこそこそと仕事をしております。
http://www.youtube.com/watch?v=fxgNsSDMs3Y&search=%E3%81%AF%E3%81%A6%E3%81%AA
はてなという会社にはとても興味があるけどホリエモンとかと同様にメディアに消費されていくのかなあと思うと少しさびしい気持ちになります。この国にいると良い意味でも悪い意味でも流されてしまう、といったのは高校からの友達だったかな?その通りだと思います。だから、若い世代に次々とひきこもりが出てくるのだと思います。そのこと自体は悪いことではないと思うし、そういう意味では、ひきこもりは普通ではないけれどとても自然なことだと常々思う今日この頃です。